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インド音楽『基本のき』4回シリーズ

少々、マニアックに走っておりましたラーガ基礎講座(基礎ではなくなってきておりました)

次回から、4回シリーズでインド音楽『基本のき』をスタートさせていただきます。

インド音楽と一言で申しましても
町中のインド料理屋さんで耳にするような、
ポップスから、
古典音楽と呼ばれているものまで、
様々な種類があるわけです。

そこで、今回は、
洗練された芸術としての音楽として
主に、北インド古典音楽、ヒンドゥスターニ音楽
と呼ばれているものを中心に講師の中川博志氏に
解説をしていただきます。

インド音楽は気にはなるけれど、
古典音楽となるとなんだか難しそう〜、ちょっと敷居が高いな〜、
と思われている方も多いのではと思います。

インド音楽は、
私たちが慣れ親しんでいる西洋音楽とは、
音楽に対する考え方や
演奏様式も全く違います。

そこで、その背景となっている
インドの文化や思想にも触れながら

インド音楽の演奏様式から
聴き分けるポイント
さらには、
音階やリズムの概念なども
お伝えしていきます。


「基本のき」全4回
第1回 インド音楽の特徴 その独特の演奏様式、そして演奏家たちは何をしているのか?
第2回 ラーガ以前 ラーガに入る前に、音組織がどうなっているか?そこからどうラーガへ適応されるのか?

 第3回 ラーガと言われるインド独特の旋律様式について
第4回 ターラといわれるインド音楽独時のリズムについて


講師はインドで暮らして、インド音楽を学び、
実はインド音楽界ではVIP扱いの中川博志氏。

多岐にわたるご体験のリソースから、
引出される知識は半端なく、
インド音楽だけでなく、インドの文化にもご興味のおありの方にも
是非、お勧めしたい内容です。

 

1つ2500円

セットでご受講の場合4つで9000円になります。

 

<第1回 インド音楽の特徴>

 まずは、初回は、世界各地のいろんな音源を実際に聴きくらべながら

それらを最も洗練された形のでの、ヒンドゥースタニ音楽の特徴に注目していきます。
まずは、インド音楽の外観を、音を通して知っていただいてから、
古典音楽の世界への一歩を進めていただきます。

 

<第2回 インド音階の考え方>

 前回、様々なインド音楽の音源に触れて、独特のインド音楽の世界の全貌を

ざっくりとつかんでいただきましたが、

いよいよ、第2回はインド古典音楽の核となるラーガへと一歩近づいていただくための、音の構造についてのお話です。

そもそも、音階とはどのようにして生まれたのでしょうか?

どうぞお楽しみに!!

 

<第3回 ラーガと言われるインド独特の旋律様式について>

 いよいよラーガの真髄 インド独特の旋律様式について学んでいきます。
様々な音源を聴きながら、ラーガの世界への理解をともに進めて参りましょう。

 

 

<第4回ターラといわれるインド音楽独時のリズムについて>

基本のきの最終回です。 

今回はインドの独特のリズムの世界をHirosさんから伺ってみようと思います。

 

拍子(リズム)の考え方が輪廻的

という、いかにもインドらしい発想ですね。

 

”仏教やヒンドゥー教の輪廻思想を簡単にいうと、

人間を含めたあらゆる生き物の死は、そこで全部おしまいになるのではなく、次の別の生の出発点でもある。

インドのリズムに対する考え方もそれに非常に似ている。

一定のリズム周期(ターラ)に乗って流れるメロディーは、常に次のリズム周期の起点で終わる。

終わりイコール始まりだという考え方は、インド人の世界観と関係しているように思える。(HIROS' WEBより引用)

 

ということですが、なかなか興味深いですね。

 

そもそも、インドのリズムは

7拍子、10拍子など、私たちが聴き慣れた音楽にはない拍子。

中には8.5拍子なども・・・。

一体どのような感覚でリズムをきざ見続けているのか

大変興味深いですね。

 

そして、リズムにも流派や系統があるらしく

謎は深まるばかりです。

 

ラーガの音階「タート」全11回

タートとは?

 「タート」とは、簡単に申しますと、ラーガ音楽の音階のパターンのことで、10種類あります。

タートごとに10回、そして、どこにも入らないラーガ1回の全11回のオンライン講座です。

 

現代音楽やワールドミュージックなどがお好きな方は別として、

普段、日常生活の中で私たちが耳にしているポップスやクラシックなどの音楽の中だけですと、

メジャースケール(楽しい感じ)、マイナースケール(悲しい感じ)の2パターンぐらいしか認識していないかと思います。

 

インドのラーガ演奏を聴いていると、

このメジャーでもマイナーでもない、なんとも捉え所のない感覚に陥る音階に出会います。

まあ、よく知っているメジャーな音階であっても、ラーガとなると、やはり別物な感じになってはきますが・・・。

 

そこで、今回から数回に渡り、

音階という視点から、ラーガを理解していこうと思います。

 

上述のように、ラーガは、「タート(that)」と呼ばれている10種類の音階のパターンに分けることができるのですが、すでに10ということでも驚きですよね!!

 

タートごとの、いくつかのラーガも教えていただきつつ、

それぞれのラーガの持つ世界観などを味って参りたいと思います。

 

ご参考までに以下はHirosさんのHPからの引用です。

 

<タートThatによる分類>

 タートというのは、1オクターブのなかのどの音が使われているかに基づいて分類する場合の元になる音階のことである。

 

バートカンデーは、下記の10種類のタートによってラーガを分類した。ラーガの分類法は他にもあるが、この方法は現在でも一般的である。

 

 1.ビラーワルBilaval/Sa Ri Ga Ma Pa Dha Ni Sa' (C D E F G A B C')

 2.カマージKhamaj/Sa Ri Ga Ma Pa Dha ni Sa' (C D E F G A B♭ C')

 3.カーフィーKafi/Sa Ri ga Ma Pa Dha ni Sa' ( C D E♭ F G A B♭ C')

 4.アーサーワリーAsavari/Sa Rig a Ma Pa dha ni Sa' (C D E♭ F G A♭ B♭ C')

 5.バイラヴBhairav/Sa ri Ga Ma Pa dha Ni Sa' (C D♭ E F G A♭ B C')

 6.バイラヴィーBhairavi/Sa ri ga Ma Pa dha ni Sa' (C D♭ E♭ F G A♭ B♭ C')

 7.カルヤーンKalyan/Sa Ri Ga ma Pa Dha Ni Sa' (C D E F# G A B C')

 8.マールワーMarva/Sa ri Ga ma Pa Dha Ni Sa' (C D♭ E F# G A B C')

 9.プールヴィーPurvi/Sa ri Ga ma Pa dha Ni Sa' (C D♭ E F# G A♭ B C')

 10.トーディーTodi/Sa rig a ma Pa dha Ni Sa' (C D♭ E♭ F# G A♭ B C')

 

 参照:http://tengaku.perma.jp/index.html

 


インド音楽の「ドローン」とは?

 

 

 

インド音楽をお聞きになったことのある方は、

演奏の最初から最後まで、背景にビョ〜ンと響く、同じ音が流れ続けているのをお気づきかと思います。

 

ポップスなど、私たちが慣れ親しんでいる音楽は、

背景というか伴奏がメロディーの流れとともに変化する、というのが当たり前なので、

変わらない音で演奏し続けるインド音楽は、

独特な世界観を感じますよね。

 

この背景に流れる持続音を

「ドローン」というのですが、

このドローンが演奏に用いられるのは、なぜなのか?

また、インド音楽のおける「ドローン」は

通常は2音、Sa(ド)の音とPa(ソ)の音を用いることが多いのですが、

ラーガによっては、Sa(ド)とma(ファ)、Sa(ド)とNi(し)などになることがあります。

その音の選択はどういう基準なのか?

など、謎が多しドローン。

 

そこには、深〜い理由があるようなので

す。

今回もなかなかマニアックな内容になりそうですが、

ご参加、お待ちしております。

 

参照:http://tengaku.perma.jp/index.html

 

インド音楽だけでなく、即興演奏にご興味のある方もぜひご参加ください。

今回もオンライン、会場の両方で開催いたします。

 

 


インド音楽のリズム「ターラ」

今回のラーガ基礎講座は「ラーガ演奏のリズム」について、お話いただきます。

 

 

ターラとは、リズムサイクルのことで、

もともとは、手のひらとか手拍子を意味する言葉だそうです。

 

ヒンドゥスターニー音楽での 

・ターラの基本的な考え方について、

・さまざまなリズムの変形やメロディーの変形

・また、最近よく使われるターラとはどの様なものなのか

 

など、

音源を聞いたり、

実際に口唱歌で表してみたりと

体験していただきます。

 

例えば

ティーン・タールと呼ばれる16拍(4+4+4+4)のリズムは

  dha dhin dhin dha /dha dhin dhin dha /dha tin tin dha /dha dhin dhin dha

こんなふうに表現されます。

 

体験しながら、

ターラの世界観を感じて参りましょう。

 

参照:http://tengaku.perma.jp/index.html

  

ちなみに、口唱歌で表すとは、こんな感じです。


「ラーガ演奏の構成」

今回のラーガ基礎講座は「ラーガ演奏の構成」について、お話いただきます。

 

以下、講師のHIrosさんのHPから引用させていただいています。

 

インド古典音楽の特徴は、

1. 西洋音楽のような、異なった音を同時に重ね合わせること、つまりハーモニー(和音)という考え方がない。

2. 拍子(リズム)の考え方が輪廻的である。

という二つの特徴がありますが、

 

それに加え、大きな特徴は、

あらかじめ入念に作曲された曲を楽譜に基づいて忠実に再生するのではなく、

演奏家がその場で旋律を創造するという、

いわゆる即興の音楽であるということ。

即興という意味では、むしろジャズなどと共通しています。

 

演奏家はその日に演奏しようとするラーガをまず決め、

全体の構成の配分を決めていくそうですが、

古典音楽演奏の構成は、伝統的に決まっていて、

アーラープと呼ばれるゆっくりとしたソロの部分から始まり、

打楽器との協奏へと移っていきます。

両者の即興的なやりとりは、

聴衆の高揚感を引き出し最高潮で演奏は終了していきます。

 

音源を聴きながら、その構成を詳しく伺っていきたいと思います。

 


ペンタトニックラーガ「インドと日本の5音音階」

今回のラーガ基礎講座はヒンドゥスターニー音楽の

ペンタトニックのラーガ(5音音階のラーガ)に注目します。

 

5音音階は、

子どもの頃に慣れ親しんだ童謡(チューリップの歌)などのヨナ抜き音階(4番目と7番目のファとシの音がない)の曲や

民謡や演歌、沖縄の音楽などでも用いられているので、

日頃から耳にする機会も多く、

実は、私たちにとっても身近な音階です。

 

しかし、この5音音階、

インドのラーガでは、なんと100種類ほどもあるらしく、

いったい、どのように100を区別しているのか、

想像を超えた感覚の世界です。

 

講座では、

同じ音の並びの5音音階でも、

伝統的な日本の音楽の中での5音音階の曲の雰囲気と

インドのラーガ演奏の雰囲気の違いを感じていただき、

 

よく演奏されるペンタトニックラーガの曲を選び、

旋律の動き方や、主要となる音(ヴァーディー)について

解説をしていただきます。

 

ラーガの旋律にご興味のある方は是非

ご参加ください。