サンタクルーズリトリート2024

**参加レポート***

こんにちは。

2024年7月18~23日にアメリカ、カリフォルニア州のサンタクルーズにて開催された、

Vox Mundiのリトリートに参加してきた中井多歌子です。

報告が遅くなりましたが、今年のリトリートの様子、一部ですがシェアさせていただきます。


初めてのサンタクルーズ・リトリート

Vox Mundi Brazil の先生、Alba
Vox Mundi Brazil の先生、Alba

私はこれまで、インドや日本でのSilviaのリトリートには参加してきましたが、

このサンタクルーズ・リトリートは、初めての参加でした。

さすがSilviaのお膝元、アメリカでの開催だけあって、参加者も50人くらいはいたでしょうか。

アメリカ全域はもとより、ブラジル、アルゼンチン、韓国、日本、など、世界中から生徒が集まりました。

 

6日間の日程なので、日帰りや、週末だけ卒業イベントで抜けて戻ってくる学生さんなどもいたりして、出入り自由な雰囲気。

サポートミュージシャンも、ピアノ、チェロ、ギター、タブラ、と、Silviaの気心知れたメンバーで構成され、何よりSilvia自身が、“ホーム”でパワフルに稼働しているのを感じました。

このSilviaのモードの違いは、私も想像していなかったことでした。

 

そして今回も嬉しかったのは、オンラインでいつも顔を合わせている仲間との再会と、リアル初対面。

特に、Vox Mundi Brazil の先生、Albaにリアルで会えたのは、私にとってとても嬉しい出来事でした。

Albaは、ブラジルで Yoga of the Voice のコースを20年にも渡り提供する先生で、

私は2020年夏のオンライン・リトリートで画面越しに初めてお会いして以来、

「なんてかっこいい方なんだろう!」と、憧れていた先生だったのでした。

授業の様子

リトリートの朝は、SilviaのKaraji(=一定の音でアの声を出し続ける「声の瞑想」)からはじまりました。

 

そして、Albaによる動きと声のエクササイズ(これ、私がやりたかったことだー!)。

あとは各日午前、午後、夜、とセッションは続きました。

中でもプログラムのひとつにあった、Albaがリードするブラジル民間信仰の儀式は、初めての体験に感動でした。

 

トランスフォーマンス(=声をみんなのために提供することで、自分自身の内側で“変容”が起こる機会。詳細は、またあらためて)も、毎日小分けでありました。

 

なお、私が知っている、これまでのリトリートと大きく違ったのは、

毎日のように選択制のプログラムがあったことです。

例えば、即興演奏、レコーディンング講座、サウンド・バス、ボディワーク、などなど。

そこでは先生だけでなく生徒も、講師としてオファリング(=自分の才能をみんなのために提供すること)されていたのが新鮮でした。

 

しかも、この選択プログラムがどれも魅力的で選びきれず、本当に体がふたつ欲しいと思うものばかりでした。

なんだかんだで、毎日が忙しく過ぎていきました。

リトリート・センターでの暮らし

サンタクルーズのリトリート・センターは、山の中にあって、セッションは、みんなが集合できる大部屋や、セコイアの巨木に囲まれた野外テラス、芝生の庭、など、その時の状況に応じた環境で開催されました。

 

食事も美味しくて、ベジもノンベジも対応。

宿泊は、コテージ、バンガロー、テント、などの選択肢があり、私は、コテージの3人部屋に泊まっていたのですが、ルームメイトは夜中までパソコンを開いて自宅から持ち込んだ宿題(仕事?)をやってたり、と、とにかく、みなそれぞれが自分のペースで気負わず参加している雰囲気がありました。

本当のトランスフォーマンス

 

今回のリトリートのトランスフォーマンスでは、私は浴衣を着て、大好きなAlannaと一緒にオファリングしました。

Alannaに一緒に歌おうと誘ったことはもちろん、浴衣を海外に持ち出して着ること自体も、私にとっては大きなチャレンジでした。

 

でも私が今回、本当の意味で自分の中のトランスフォーマンスを感じたのは、

選択プログラムのひとつとして参加したMarlee-Iのソウル・ミュージック講座でのことでした。

 

私は以前から、ソウルをはじめとしたブラック・ミュージックに対して、リスペクトとともに強烈なコンプレックスを持っていました。

生粋の日本人である私の中にある日本人的なノリでソウルを歌うのが、どうしようもなく気持ち悪くて、そんな自分が許せなかったのです。

 

そんな私が参加したソウル・ミュージック講座の中で、

オープン・マイクで、生徒が好きなタイミングで前に出て即興で歌う場面がありました。

そこで、これは当然のことと言えば当然なのですが、

例えアメリカ人であろうが、ネイティブの英語が出来ようが、

みんながみんなソウルを歌うのが得意というわけではなく、

マイクの前に立って、

「私こんなことやるの初めて~! めちゃこわい~! でも飛び込んでみたよーーー!」

と、震えながらマイクにくらいついて歌う友人がいました。

 

そんな彼女の姿を見て、それまでコンプレックスに固まっていた私は、

「私も今ここで飛び込まなかったら、一生チャレンジできない自分になる!」

と咄嗟に思い、彼女がマイクを離した瞬間にステージにザブンと飛び込みました。

 

結果は、、、あんなに抵抗してたのに、いざ前に立ってみたらなんてことなかった~

、、、というわけにはいかず、

案の定、グダグダでした。

 

「ソウルなんて歌えねーーー! だっせーーー!」

わけのわからない日本語混じりのスキャットで、私は叫んでいました。

かっこ悪りぃぃぃ、、、

 

 

でもそれが、、、

はちゃめちゃになって歌い終わった時、

そこにとてもシンプルな気づきがありました。

 

 出来ない自分が嫌なのなら、

 練習すればいい。

 

それは、とても単純なことでした。

 

なぁんだ。

 

そして私は、日頃からソウルなんて練習してないのだから、出来なくてあたりまえじゃないか。

しかも私は、一生懸命練習したいとすら、思っていない。

練習するもしないも、自分が選択している。

ソウルを歌えない自分も、自分で選択した結果なだけだ、と。

 

 

その後に続いたセッションで、私はこの気づきをみんなにシェアしました。

 

するとSilviaから、

 

 練習とは、親密さを増すためのものです。

 

という言葉をいただきました。

 

 

いろいろなことが腑に落ちた瞬間でした。

最後に

この素晴らしい時間を過ごさせてただけたことに感謝いたします。

 

先生であるSilvia、Alba、の他、

サポートスタッフのHilary、Marlee-I、

サポートミュージシャンであるKevin(ピアノ)、Michal(チェロ)、Todd(ギター)、Ramesh(タブラ)、

自分の才能をみんなのためにシェアしてくれた生徒の皆さん、

私というへなちょこ日本人を助けてくれたNaoko、

そして、影でサポートしてくっださった方々のご尽力で、

この貴重な経験の場を整えていただきました。

本当にありがとうございました。

 

いただいた学びは、

この先、私からアウトプットしていくことで、

お還ししていきます。

 

 

 

私からの報告は以上です。

最後までお読みくださってありがとうございました。